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北原照久さんに聞く

「未来は自分の言葉でつくられる」

やりたいことを実現するために

必要な考え方と行動とは

体は食べ物で作られる。心は聞いた言葉で作られる。未来は自分の話した言葉でつくられる。
叶うという字は口偏に十って書くじゃないですか。だから口から10回出すと叶うと。
その十に1本線をポンッと足して千と書きたい、または万と書きたい。
だから10回じゃ足りないか分かんないけど、もう1000回、10000回、語っていたら実現できるかもしれません。

夢を実現するためには、自分の夢を熱く情熱的に楽しそうに語らなきゃいけないんです。

ツキはツイていると思う人につく。だから、「いや、僕はツイてますから」「運がいいですから」っていつも口から出して、もう何百万回言ってるか分かんないくらい言ってるんですよ、ずーっと。だから未来は自分の話した言葉で作られる。ツイていると思っているからツイている。夢を実現したいっていつも言ってるから実現するんだっていうようなね。
例えば、「最近ツイてないんだよ」って言ったら、そこで気がついて「と思ったけど、俺はツイてるから大丈夫だよ」とかね。「最近病気がちだよ」って言ったら、「いや絶対元気になるよ」とかね。とにかく最後を良い言葉で終わらすということを意識するといいと思います。夢を実現するために。

僕はどんな夢をまず見たかというと、最初の夢は加山雄三さんに会いたいと思ったんです。ちょうど僕らが高校の時に若大将シリーズというのがあって、加山さんに憧れて会いたいと思いました。そして、吉永小百合さんに会いたいと思ったんです。我々の団塊の世代はね、サユリストって言葉があるくらいですから。そして23、4の頃かな、『アメリカン・グラフィティ』という映画を見た時にそこに登場した車、1956年型のフォードのサンダーバードが欲しいと。3つ目の夢です。そして、僕は20歳からコレクションをしているうちに、おもちゃの博物館をしたいと思ったんです。これが4つ目の夢ですね。最後に今住んでいるこの家(旧竹田官邸)が欲しいと。この5つの夢があったわけですよね。それで僕は夢をよく語っていたんです。でも、そんなの無理だって言われました。でも僕は欲しい、会いたい、なりたいって思ったわけじゃないですか。じゃあ今、その夢って実は全部実現したわけです。まず博物館が37歳で実現して、それで49歳でこの家を手に入れました。それで、50歳の時に車を手に入れました。52歳の時に加山雄三さんにお会いできた。そして60歳で吉永小百合さんにお会いできたんです。だからお会いしたいと言って、43年かかってるんです。でも、お会いできたじゃないですか。じゃあ、どうして実現できたのか。
3つなんです、実は。まず夢を実現するためには、自分の夢を熱く情熱的に楽しそうに語らなきゃいけないんです。語るんです。なぜ語らなきゃいけないかっていうと、自分が喋らなければ、どんな夢を持っているか、周りの人が気がついてくれないわけですよ。どういうことかというと、夢は一人では絶対に実現できないということです。誰かの力を借りなければ。

だから叶うという字は口偏に十って書くじゃないですか。だから口から10回出すと叶うと。その十に1本線をポンッと足して千と書きたい、または万と書きたい。
だから10回じゃ足りないか分かんないけど、もう1000回、10000回語っていたら実現できるかもしれません。
なぜかというと、一人でできる夢は寝て見る夢だけです。寝て見る夢は起きたら忘れちゃう。だから本当に会いたい、なりたい、欲しいと思う夢は語って味方を作る、情報をくれる人を見つける、力を貸してくれる人を見つける。これが1つ目です。2つ目は夢が実現したことを、より具体的にイメージするんです。博物館を作る、じゃあ入場料はいくらにするんだとかね。どういうイメージで飾るんだとか、より具体的に、まるであるかのごとくイメージするんです。このはっきりとしたイメージがあると、人はそっちの方向に向かっていきます。そして、大事な3つ目は、夢を実現できるまでやり続ければいいんです。
だから僕は自分で口から出して言って実現できた、吉永小百合さんにお会いできたのが60歳。加山さんだって52歳の時にお会いできて、車は50歳の誕生日、家が49歳。ずーっと時間がかかってるじゃないですか。でも全然ぶれないで言い続けたから実現できたんじゃないかなって思います。

人生を幸せにする『ツキの10カ条』

1番目は「プラス思考・プラス発想」です。生きていれば悲しいことやつらいことって必ずあるわけじゃないですか。だから自分にとって悲しい、つらい、苦しいことって、神様がバネを押してくださっているんじゃないかなと。その時にプラスに物事を考えられる人はそのバネが、ポーンって跳ぶんです。だから、前より必ずレベルアップした自分がそこにいる。だからプラスに物事を考えなきゃいけない。プラス発想です。
2番目は「勉強好き」。知識というのは、自分の価値観を見出すためにあるんです。だから常に「いや、僕は勉強好きだから」って、もういつも口から出して言うようにしているし、例えば本を読む、人と会う、行ってみる、やってみるとかね。やっぱり行動する。それには、やはり勉強しなきゃいけない。勉強好きになる。自分がやっていること、全て勉強だよねってそういう気持ち。大事です。
3番目は「素直」です。素直というのは、聞く耳を持つ。人の話を聞く、素直な気持ちでね。それからあともう1つ、こう人の話を聞いている時に、素直っていうね、「す」「な」「お」ですね。「す」ごいですね、「な」るほどなるほど、みたいなね。それから「お」は面白いですねとかね。そうやって人の話を聞く時に、あ、素直に聞こうと。
すごいですねって、なるほどねって、面白いですねって聞くと、話を引き出すことができる。

続いて「3カン王」です。みんな「カン」って字がつきますから「関心」「感動」「感謝」です。
関心というのは、色んなことに興味を持つ、好奇心を持つ。マザー・テレサという方がね、「愛の反対は憎しみじゃない」って言ってます。「愛の反対は無関心」と。だから無関心は一番いけないんです。だから、いろんなことに関心を持つ、興味を持つ。
そして「感動」ですね。「楽しかったね」って、「おいしかったね」って、「綺麗だよね」とかね。こうやってやっぱり感動を表現した方が人生はすごく楽しいんじゃないかなということで「関心」「感動」。
そして大事なのは「感謝」です。感謝の謝は言偏で射るって書くんですよ。だからありがとうは相手を射らなきゃいけないんです。自分のその喜びを相手に伝える。だからありがとうというのは、相手に伝わって初めて感謝なんです。だから謝罪もそうですよ。すみません、ごめんなさいっていうのが相手に伝わって初めて意味があるわけです。

7番目は松下幸之助さんがおっしゃった、「自分がツキたかったらついている人とお付き合いしなさい」と。まさにそうですよね。こういう時にこういうことをやってるんだ、と。それを真似すればいい。"TTP"っていうね。"徹底的にパクる"っていうのを。だからツイている人とお付き合いしなさいというのは僕は、その人の真似をする。そうすると、やっぱりツイている人はツイていることをやっているということですよね。ツイている人の特徴は笑顔です。それからいつも「ありがたいですね」って「感謝ですね」って言っている人はツイています。
ツイていない人の特徴は怒ってます。なんか分からないけど、怒っている。上手くいかないことを全部自分以外のせいにするんですよ。政治が悪い、学校が悪い、会社が悪い、社員が悪い、社長が悪いとかで、全部自分以外のせいにする人はやっぱりツイてないですね。僕はやっぱり笑顔で感謝している方はツイてる。だから、やっぱり自分がツキたかったらツイている人とお付き合いしなさいっていうのは、まさしくその通りですね。
8番目は「親孝行」です、親孝行。それで僕がいつも勧めているのは、自分の誕生日にお母さんにプレゼントしてくださいと、自分の誕生日です。産んでくれてありがとうという言葉を添えて、お母さんの好きなものをプレゼントする。それで、お母様がいなかったら、お墓参りを行く。お墓がなかったら、空に向かって「今日いくつになりました、産んでくれてありがとうございます。」と感謝をした途端に、間違いなく運がよくなります。これはもう実践したもの勝ちです。
お父さんは?とよく聞かれるんですけど、余裕があったらしてくれればいいと思います。生んでくれたのお母さんですから。親孝行です。
9番目は「褒めろ」ということです。褒めるんです。良いところを見て、褒めるという習慣をつける。人って褒められて嫌な気持ちがする人ってほとんどいないんです。褒めて伸ばす。やっぱり尊敬するね、海軍大将 山本五十六さんは、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」と言っています。褒めなきゃ人は動かない。だから褒める。それも陰で褒める。耳に入るような人に陰で褒めるのはすごくいいんです。陰口は何倍にもなって戻ってきちゃうんですよ。「陰褒め」は何倍になって、またいい方に戻ってきます。もう1つ、もし言うんだったらと「あと良し言葉」ですね。例えば、「君は正確だけど遅いよ」って言うのはダメなんです、実は。良い注意の仕方は、「君は時間かかるけど、正確だね」っていうあとに良いことを言う「あと良し言葉」ですね。褒める、陰褒め、あと良し言葉。これを3つ覚えておいてくれるといいと思います。
最後です。10番目は「ツイてると思い込む」ことです。自分はツイている、運がいいということを、いつも口から出して言う。そして、こういうことをしたいんだっていうことを口から出して言う。いつも僕は、だから、自分は運がいいし実現できる。こんなことをやりたいんだっていつも口から出して言ってるわけじゃないですか。未来は自分の話した言葉で作られるということです。これがツキの10ヵ条ですね。やっぱり幸せって思うこと、これが大事です。これが僕のウェルビーイングです。

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